祈り

祈り

エンパワーメント

私たちは脆く、儚い存在だ。地震、台風、洪水、竜巻、津波、山火事——さまざまな災害を前にして、私たちはあまりにも無力である。私は阪神・淡路大震災を経験した。あのとき、実家の前の一帯は焼け野原となり、絶望に立ち尽くす人々の姿があった。私は、なす...
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不安と葛藤の昇華

病気を抱え、一人暮らしをしている私は、夜になると、たまらなく不安に襲われることがある。また、「あの時、ああしていたら、今の自分はもっと輝けていたのではないか。もっと、うまくやれていたのではないか」――そんな後悔にも似た思いに、心を囚われてし...
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届かぬ想い

私は、常に叫んできた。父が精神障害を発症した思春期から、そして自分自身が父と同じ障害を発症した青年期から、私はずっと、心の奥で叫び続けてきた。それは、幸せへの羨望にも似た思いだったのかもしれない。普通でいることへの、叶わぬ憧れだったのかもし...
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わたしの運命

この作品は、現在・過去・未来を司る三面鏡へのオマージュだ。現在は花嫁、過去は10歳の少女、未来は80歳の老女。三つの時間が、ひとつの空間のなかで、静かに向き合っている。花嫁は、どこか張り詰めた緊張感をまといながら、前を見つめている。その背後...
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わたしの終戦記念日

私にとっての「終戦記念日」は、8月15日ではない。それは、長い闘いの果てに、ようやく自分を許せた夜だった――。私は常に、会社で戦っていたと思う。誰と?それは上司や、仕事で関わるすべての人たちだ。私はもともと勝気な性格だった。しかし病気を患っ...
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闇に降りた天使

私は世界史の授業が好きだった。特に、美術に関するパートはわくわくさせてくれる存在だった。あのころ、私の実家は父が躁うつ病で仕事へ行っておらず無茶苦茶だった。その中で、一生懸命受験勉強してきた。副教科は皆あまり力が入らないものだが、私は一生懸...
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勝ち取れ

私はこの時期、受験を経験した。父は働いておらず、家計は決して豊かではなかった。だから私にとって進学の選択肢は多くなく、地元の国立大学に進むことが事実上の唯一の道だった。試験は二日間に及んだ。しかし、その初日――数学のテストで私は大きくつまず...
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荒ぶる波に、祈る

私は、躁うつ病を抱えて生きている。健康な人よりも、感情の制御がうまくできない。若いころの私は、会社でもめ事をたくさん起こしてきた。当時は、すべて自分が正しいと思っていた。自分の仕事にも、自分の言葉にも、強い誇りを持っていた。けれど、会社員を...
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月夜に、ほどける

私たちは、これまでどれだけの涙を流してきただろう。それはきっと、心が裸になる夜に多い。どんなに苦しくても、どんなに暗くても、どんなに打ちのめされても、それでも私たちは、何度も立ち上がってきた。だから、今ここにいる。四苦八苦という言葉があるよ...
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清き、祈り

私は毎日、「病気がよくなりますように」と祈っている。けれど、現実はそんなに単純ではない。祈ったからといって、翌朝すべてが良くなっているわけではない。症状は相変わらず波打ち、良い日もあれば、どうしようもなく重い日もある。私はクリスチャンだから...