kuruminoani

生命の循環

弱きを迎える使者

この作品には、人の想いと思いやりが込められている。私は大学院を修了後、大手メーカーに就職したが、仕事が思うようにできず、何度も先輩社員の足を引っ張ってしまった。そのたびに先輩は、こう声をかけてくれた。「お前が一人前になって、後輩に返せばいい...
夜と光

刹那的曲線美

私たちの人生は、短いようでいて、長い。何十年という歳月は振り返ればあっという間に過ぎ去るけれど、花火は違う。それは刹那に消えゆく定めの光だ。人が生み出したものの中で、おそらく最も寿命が短い存在かもしれない。だからこそ、その儚さに、私たちの心...
祈り

エンパワーメント

私たちは脆く、儚い存在だ。地震、台風、洪水、竜巻、津波、山火事——さまざまな災害を前にして、私たちはあまりにも無力である。私は阪神・淡路大震災を経験した。あのとき、実家の前の一帯は焼け野原となり、絶望に立ち尽くす人々の姿があった。私は、なす...
夜と光

スターライト・カルーセル

私は、歌が得意なほうだ。カラオケに行くと、褒められることが多い。SEKAI NO OWARIが好きで、なかでも「スターライト・パレード」は十八番だ。この作品は、その「スターライト・パレード」のMVにヒントを得て制作した。MVでは、主人公が真...
祈り

不安と葛藤の昇華

病気を抱え、一人暮らしをしている私は、夜になると、たまらなく不安に襲われることがある。また、「あの時、ああしていたら、今の自分はもっと輝けていたのではないか。もっと、うまくやれていたのではないか」――そんな後悔にも似た思いに、心を囚われてし...
生命の循環

儚き命

この作品に描いたのは、生き物ではない。蝶のようであり、百合のようでもある、祈りが一瞬だけ形を得た現象のような存在だ。私は病のなかで、自分の儚さを思い知らされてきた。仕事、趣味、恋愛――どれも結局、ひどい「うつ状態」に陥るたび、両手からこぼれ...
生命の循環

昇り去る祝福

この作品の主人公は、蛍の命の祝福を受けている。蛍の光は、らせん階段を駆け上がるように広がり、やがて天へと昇り去っていく。その軌跡は、祈りが世界へ放たれていく姿そのものだ。この作品は、私自身の思いと願いの結晶でもある。振り返れば、人生の中で「...
祈り

届かぬ想い

私は、常に叫んできた。父が精神障害を発症した思春期から、そして自分自身が父と同じ障害を発症した青年期から、私はずっと、心の奥で叫び続けてきた。それは、幸せへの羨望にも似た思いだったのかもしれない。普通でいることへの、叶わぬ憧れだったのかもし...
夜と光

夜虹

この作品のなかで、女性は穏やかな笑みをたたえている。ランタンが夜の煉瓦を照らし出し、そこに浮かび上がる夜虹(やこう)が、静かに彼女を祝福している。この光景は、かつて私の友人たちが手にしてきた「幸せ」そのものを象徴しているように思える。それは...
祈り

わたしの運命

この作品は、現在・過去・未来を司る三面鏡へのオマージュだ。現在は花嫁、過去は10歳の少女、未来は80歳の老女。三つの時間が、ひとつの空間のなかで、静かに向き合っている。花嫁は、どこか張り詰めた緊張感をまといながら、前を見つめている。その背後...