弱きを迎える使者

この作品には、人の想いと思いやりが込められている。
私は大学院を修了後、大手メーカーに就職したが、仕事が思うようにできず、何度も先輩社員の足を引っ張ってしまった。
そのたびに先輩は、こう声をかけてくれた。
「お前が一人前になって、後輩に返せばいい。今は俺に頼っていいよ」

当時の私は、その言葉にどれほど救われたか分からない。
誰かに支えられながら、少しずつ前に進む。
そんな経験が、いまも私の中に残っている。

いまの私は、自分が生きるだけでも精いっぱいで、誰かに返せている実感は正直ほとんどない。
それでも、せめてこの作品を目にした誰かの心に、
小さくてもいいから灯りをともすことができたら——
そんな願いを込めて、この作品を制作した。

どうか、この「想い」が、
どこかの誰かに、そっと届きますように。

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