不安と葛藤の昇華

祈り

病気を抱え、一人暮らしをしている私は、夜になると、たまらなく不安に襲われることがある。
また、「あの時、ああしていたら、今の自分はもっと輝けていたのではないか。
もっと、うまくやれていたのではないか」――そんな後悔にも似た思いに、心を囚われてしまう。

以前の私は、スマートフォンを手にしたまま、長い時間、ひとりで葛藤と向き合っていた。
眠れぬ夜に、思考だけが巡り続ける。
その時間は、決して優しいものではなかった。

けれど、いまは少し違う。
医療や福祉に支えられながら、ぎこちなくも、なんとか日々を生きている。
うまくいかない日もあるけれど、それでも、支えてくれる人や仕組みがあることに、感謝の気持ちを覚えるようになった。

そして、私には信仰がある。
クリスチャンとして生きるなかで、信仰がすべての問題を解決してくれるわけではないことも知っている。
それでも、人は「信じること」によって、心を支えられるのだと思う。
完全な救いではなくても、立ち上がるための“支え”にはなる。

だから、私は祈る。
神様、どうか今日も、穏やかに、健康に過ごせますように。
ただそれだけの、ささやかな祈りを。

この作品に込めたのも、同じ願いだ。
不安や葛藤のなかで、かろうじて光に手を伸ばす、その瞬間。
病とともに生きる方々にも、孤独のなかで夜を越えている誰かにも、
この小さな祈りが、そっと届きますように。

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