
私は、いつも孤独だった。
職場には、嫌でも人との付き合いがある。
週末にゴルフへ行くほど仲の良い職場もあれば、
飲み会すらない会社もあった。
けれど、土日は違う。
意識して予定を入れないかぎり、何も起こらない。
友人のいない私には、声はかからなかった。
プライベートの時間を、どう使えばいいのかさえ、わからなかった。
ただ――今は違う。
私はもう会社員ではない。
でも日曜日には教会へ行き、
グループホームでの食事の時間には、世話人さんと話す。
実家へ帰れば、愛犬と肌を寄せ合うこともできる。
そう、私はようやく
「自分で選べるプライベート」を持てるようになった。
人は、一人では生きられない。
何もできない。
この作品の主人公もまた、
凍てつく夜に、ただひとり、天空を見上げている。
けれどその空には、満天の星が輝いている。
彼女は孤独だ。
それでも、星は彼女を静かに照らしている。
その光があるから、彼女は立っていられる。
その光があるから、彼女は強くなれる。
私もまた、そうありたい。
この世界には、
満天の星空のように、繋がれるものが、まだたくさんあるのだから。
