私の人生は、うまくいかないことのほうが多かったかもしれません。
名門大学の大学院を修了、大手食品メーカーでの勤務、だれもが羨む線路を歩いてきました。しかし、病は少しずつ、私を蝕んでいきました。
20年間のあいだに何度も激しい鬱の底を行き来し、閉鎖病棟への入院は5回を数えました。私に「病に抗う」という選択肢は残っていませんでした。
でもだからこそ、小さな祈りや、小さな希望がどれほど大きな意味を持つかを知っています。
生きることは、決して平坦ではありません。
それでも、誰かとつながり、誰かに手を差しのべられながら、一歩ずつでも前に進むことができる。
この場所が、そんな「小さな祈り」を共有し合える、静かであたたかな灯火のような場所になればと願っています。